11月の取引件数は15年間で最多
サンクスギビング後のコロナ感染急増が懸念材料
カリフォルニア州不動産協会が11月のデータを発表しました。
コロナで今年の春に低迷した住宅市場は完全に回復し、州の取引件数は前年比26.3%増。住宅バブルであった2005年以来最多の月件数となりました。
11月の売却数は、9月後半から10月にかけて契約入りした案件がほとんどです。今年はシーズンが夏から始まったため、秋の活動が例年を大きく上回ったようです。
通常、取引は都心部が活動の中心となりますが、コロナで在宅勤務が一般化して郊外やリゾート地の売買が大幅に増えたことが州全体の取引増加に貢献したと考えられます。
ロサンゼルス郡の前年比取引件数の増加は10.5%。リゾート地のMammoth Lakes(400%増)、South Lake Tahoe(81.4%増)、Big Bear(73.9%増)、Lake Arrowhead(58.1%増)となっています。
価格はほぼ横ばいに移行しているように感じます。12月になり、売りに出して数日で複数のオファーが入るケースは減っています。強気の売値へ反応が無く、価格を下方修正している物件も多く見かけます。下記は12月21日のロサンゼルス郡のデータです。
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この7日間に市場へ出た物件数:1010
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この7日間に価格変更(ほとんどは値下げ)した物件数:878
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この7日間に契約入りした物件数:798
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この7日間に売却完了した物件数:1681
住宅ローン金利
11月の30年固定金利の平均値は2.77%で前年同期の3.70%から1%近く低くなっています。
この半年余り低金利へのリファイナンス申請が殺到し、各銀行が対応困難な状態に陥っています。その対策として、リファイナンスの金利だけ大きく引き上げ、一時的にリファイナンス申請を冷却化させる銀行が増えています。
サンクスギビング後にコロナの感染者数が急増し、様々な規制が強化されています。自粛ムードがあるとは言え、クリスマスと年末年始で感染者が更に増えることが予想されます。この現状で、住宅ローンのガイドラインが変更されています。購入をお考えの方は、必ずローン担当者へ最新情報を確認してください。